令和2年度 歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール1位入賞作品

2021年04月08日

画評:国立大学法人東京学芸大学名誉教授 博士(教育学)増田 金吾

保育所・こども園・幼稚園の部
大田区 大田区立池上第三保育園 (年長6歳)
御園 凛華 さん
きれいな口の中に美しく並んだ白い歯は、普段から歯を大切にしているとこうなります、と伝えてくれているようです。形がうまく描け、色の配色もいいですね。右手の赤紫、歯ブラシを持った左手の青、これらの色が顔を引き立てています。

小学校低学年の部
調布市 国領小学校(3年)
川岸 玉枝 さん
小学校低学年らしい、素直な、しかししっかりとした作品です。標語も、色彩効果を考え、うまく伝えています。絵は歯と歯ブラシが中心ですが、目の表情も私たちの心に残り、自分の歯をしっかり守らなくては、と思わせてくれます。

小学校高学年の部
江東区 第二亀戸小学校(6年)
太田  直良 さん
コロナ禍の今をとらえ、歯科保健を意識したアイデアが生きた素晴らしい作品です。マスクの下の表現もうまいですね。歯、歯みがきチューブ、歯ブラシといった、ポイントとなるものも描いて示し、明白な標語も書かれています。

中学校の部
港区 青山中学校(3年)
三神 レラ さん
インパクトの強い作品です。顔の表現が独創的で、色の使い方もうまい。80歳のお爺さんでしょう。歯は20本と言わず、すべて自分の歯であると誇っているようです。歯以外も健康で、まさに歯は命、歯科保健の重要性をしっかり伝えています。

高等学校の部
文京区 都立工芸高等学校(3年)
岩坪 ひかり さん
柔らかな調子で歯科保健の大切さをうったえています。リラックスしながら食べ物をよくかみ、鏡を見ながら真剣に歯をみがき、体操もして健康になろう!というストーリーが描かれています。形に親しみが持て、色調も美しいです。

特別支援学校・特別支援学級の部
大田区 大森第八中学校(特別支援学級)(3年)
瀬谷 智紀 さん
印象的な作品です。一番前の人はきれいな歯を見せて笑うだけ。後ろの5人は、歯の大切さをそれぞれ別の言葉で言っています。全体をまとめる言葉は「歯 守ろう」です。美しい色調と共に、歯科保健の重要性がじわりと伝わってきます。