平成30年度歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール1位入賞作品

2019年03月10日

画評:国立大学法人東京学芸大学名誉教授 博士(教育学)増田 金吾

保育所・こども園・幼稚園の部
私立玉川学園幼稚部(年中4歳)
鶴代 叶夢 さん
歯科保健で最も重要な歯と歯ブラシがよく描けています。目の表情は、歯みがきをしっかりやろうという強い気持ちを感じさせると共に、見る人に歯みがきの大切さをうったえてきます。色使いは、単純ですが美しいですね。

小学校低学年の部
世田谷区立代沢小学校(3年)
山脇 宙桜 さん
字と絵が合わさって、歯みがきの大切さを独創的に伝えています。口を開けて「あ.」、歯を噛み合わせて「い.」として標語中の「あい」につなげ、色彩面では、二人の「歯の白と唇(くちびる)の赤」を真ん中の文字の色(白と赤)でつなげています。

小学校高学年の部
文京区立礫川小学校(5年)
來栖 仙之介 さん
単純な、形、色、標語によるポスターですが、歯科保健の重要性を明確に表現しています。歯やバイ菌を擬人化(ぎじんか)し、しかも、人物を含めてそれらを明るく生き生きと描いている点はたいへん魅力的です。色彩や配色も美しい作品です。

中学校の部
清瀬市立清瀬第二中学校
(3年)芥川 瑠花 さん
「歯っけよ.いのこった!」というゆるやかな標語と、もう片方の一般的な標語が、ユニークでうまい絵とよく調和しています。配色も美しく、ゆるやかな中にも歯科保健の重要性が明確に示された、独創的で印象的な作品です。

高等学校の部
東京都立六郷工科高等学校(2年)
佐藤 ふぶき さん
標語や絵に、高校生らしい気高さを感じさせるポスターです。白い歯を前面に大きく描きながらも、単純化された表現のために人物などを圧迫せず、全体としてうまく調和しています。配色も工夫されており、美しい作品です。

特別支援学校の部
東京都立王子特別支援学校(高等部3年)
林 濰 さん
一度見たら忘れられない、独創的で印象的な作品です。輪郭線がしっかりと描かれ、明確な形を作っています。目を見開き、口もしっかりと開け、力強く歯みがきをしているところを描いて、「歯をきれいに」しょうとうったえています。
※ 大会要項表紙掲載作品