平成29年度歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール1位入賞作品

2018年03月10日

画評:国立大学法人東京学芸大学名誉教授 増田 金吾

中央区立堀留町保育園(5歳) 高木 遥也 さん
「むし歯の虫」に攻撃されて、悲鳴をあげ、泣いているところです。むし歯の虫は見えないはずですが、はるやさんにはこのように見えるのでしょう。ドラマを感じさせる画面になっていて、歯を綺麗にすることの大切さがよく伝わってきます。

港区立白金小学校(3年)
野地 眞緒 さん
美しい絵です。それは、肌の色をベースとして、口の赤、歯ブラシの青、歯みがき粉の緑、黒い瞳、そして主役の白い歯、と配色のうまよさに因ります。歯みがきの魅力を感じます。ただ、この場合、歯などに顔を描くのはどうでしょうか。

世田谷区立塚戸小学校(6年)
和田 璃々花 さん
インパクトのある標語と絵が画面一杯に描かれ、歯の大切さを力強くうったえています。顔は画面ギリギリの所で切られて歯が最大に強調され、愛犬も自己主張をしつつ人物の補助役を務めています。画面全体の色の使い方もすばらしいです。

清瀬市立清瀬第二中学校(3年)
久保田 萌子 さん
「世界中の人が、白い歯を目指す」というアイディアはすばらしいですね。人物のそれぞれの服装も、丁寧に、うまく描かれています。色彩もたいへん美しいです。欲を言えば、白い色が少し目立ち過ぎた、ということでしょうか。

東京都立府中高等学校(2年)
秋元 愛結 さん
「むし歯を防ごう!」という標語と口に歯だけの絵、といったシンプルさが目立ち、まずここに目がいきます。次に、左下に描かれた歯みがきチューブを持った「正義の味方」が右下の「むし歯菌」をやっつける、という展開でしょうか。

小笠原村立小笠原小学校(特別支援学級2年)
水野 陽翔 さん
白い歯がしっかりと描かれているのが、まず目につきます。歯ブラシが口に入ろうとしているところでしょうか。顔、唇、歯、歯ブラシ、洋服などの色が美しいです。これらの色が全体としてうまく調和し、画面が構成されています。