令和2年度「歯の作文」中学校優秀作文

2021年02月11日
歯科矯正の普及
文京区立第八中学校
2年 藤崎 紗叶
 
 私は以前矯正というものを四年程やっていました。その矯正をやっていたことで私は歯の健康について深く考えるきっかけになったと思います。
私が矯正をやる前は夜歯みがきをやらずに寝てしまったり、適当にパパッとすますことが多々あったため、小学校での歯科検診では毎回と言っていいほどむし歯が発見されていました。だからあの紙をもらうたびに母になかなか言い出せず、苦しい思いをしました。しかし、私はもともと歯並びがあまり良好ではなく、おかしなところから歯が生えてきてしまったため矯正をすることが決まりました。矯正をやる際には多額のお金を費します。そしてむし歯ができるとまた一からやり直しになるので倍の費用がかかってしまうため歯をみがかないということにとても罪悪感がありました。だから矯正を始めてからというもの、一度も歯みがきをやらない日はありませんでした。そのためどんどん歯列も良くなり、歯も真っ白になって歯科検診のときには「きれいにみがけていますね。」と言われるまでになりました。
そこで私と同じような体験をしたことがある人はどれだけいるのか気になりまずは日本人の歯並びについて調べてみました。
日本に住んでいる外国人百人に聞いてみると七十パーセントの人が日本人は歯並びが悪いという印象をもっているそうです。また、日本人に歯並びの重要性を聞いてみると「笑顔の印象が変わる」が八十五パーセント「口内の健康に影響される」と答えた人が七十三パーセントでいずれも歯並びの意識は高いということは明らかです。ではなぜ日本人は歯並びが悪いのかと思い、日本での矯正治療率はどれほどなのか調べました。
歯並びの意識は高く認識している日本人ですが治療率はまだまだ低いということが明らかになりました。
「もともと歯並びが良くない人」の割合は日本やアメリカ、中国等では大きな差はありませんでした。しかし、そのうち矯正治療率、矯正治療を望む人の割合は日本は海外に比べて低い結果となりました。また、矯正治療へのイメージを聞いてみると海外の人は「歯並びが良くなっていくのがうれしい」というポジティブなイメージが多いのに対し、日本では「心理的な抵抗、不安がある」というようなネガティブなイメージが大半でした。このようなことから日本人は歯並びが悪いという印象が多いのかなと思います。見ため的には今では歯の裏側につける矯正だったり透明マウスピースなど目立ない矯正治療がありますがまだあまり知られていません。まずはこんなものがあるんだということを多くの人に知ってもらって矯正治療へのイメージを良い方向にうながしていくのが良いと思います。または小さい頃からやっておくと歯がまだ成長しきっていないため、歯の調整がやりやすく矯正を続ける期間が短くなります。なにより矯正をやり始めた時は本当に痛みが強いけど自分にも自信がつくし、歯の健康への意識が百八十度変わるから、これからの日本では矯正治療の普及を求めていくことが大切だと思います。
 

歯の健康について
練馬区立中村中学校
2年 遠藤 そら
 
 みなさんは、「歯」のことについて考えたことはあります。私は、正直今まで「歯」について深く考えたことは、なかったように思えます。しかし、今回思い返し、私や家族の歯にまつわるエピソードを聞いて自分なりに「歯」について考えてみる機会を得ました。
まず私自身は、保育園に通っているころに、初めて歯が抜けたことを今でも覚えています。成長した気分になり、とても嬉しかったのです。三本目に抜けた歯は、祖父母の家でエビフライと一緒に飲み込んでしまいました。そのことは、私にとってとても衝撃的な出来事でした。
私は、二歳から今までの十二年間ずっと同じ歯医者さんに通い続けています。それは、むし歯になっているわけではなく、三カ月に一度の定期検診で診てもらうためです。私だけではなく、三歳になった妹も通い始めたので父、母、兄、私と含め、家族五人全員が同じ歯医者さんにお世話になっています。そこは歯医者さんはもちろん、歯科衛生士のお姉さんがとても優しくて、検診のあとにはおもちゃのガチャガチャができるのも楽しみでした。今まで歯医者さんに通うことを怖いと思ったことは一度もありませんでした。今、ふり返ってみて思うと、三カ月に一回の定期検診のおかげで大きなむし歯になることなく、痛いむし歯の治療をすることもなかったからだと思います。小さいころは、母に言われて通っていましたが、その定期検診と小さいころの父や母にしてもらった仕上げ磨きが大事だったと思います。
私には、四人の祖父母がいます。四人とも七十代と高齢ですが、むし歯や入れ歯もなく、四人とも私と同じようにかかりつけの歯医者さんで定期検診を受けています。私たち家族のこの習慣は祖父母たちから受けつがれていて、とても幸せなことだと感じました。
今から二十五年前、私がまだ生まれる前に起こった阪神淡路大震災では、震災に関連した肺炎で二百人以上の方が亡くなられたそうです。それは、被災してなかなか歯みがきが出来ず、口の中の清潔を保つことが難しかったため、誤嚥性肺炎にかかりやすかったのではないかと考えられています。このことから口の中を清潔にすることは、体の健康にも大きく影響するのだと思いました。口は、肺への入り口なので命に関わる肺炎にかかりやすく、高齢者の方は特に注意が必要だということを知りました。被災して日常生活がままならない状況でも、できるだけ日々、当たり前のようにしている生活習慣は、続けていくことが大切なのだとこの話を聞き、思いました。
人生百年時代です。歯は、むし歯や事故などで失ってしまったら再生することができません。私は、食べることが大好きなので今ある自分の歯を大切にしていきたいです。
「8020運動」~80歳まで20本の自分の歯を保つため~今までどおり、三カ月に一度の定期検診を受け、毎日の歯みがきもちゃんと続けていきたいと思います。今のところ、幸い私はむし歯になることなく過ごせていますが、歯並びやかみ合わせも、体の健康に大きく影響すると言われているので、自分でも気にかけていきたいと思います。
むし歯になってから歯医者さんに行くのではなく、むし歯予防として定期的に歯医者さんに行くことを私の経験から是非おすすめしたいと思います。
 

「歯があるって幸せなんだ」
江戸川区立松江第四中学校
3年 谷口 夏規
 
 私は小学生の頃、体育の時間に転んで歯が2本折れてしまった。急いで母に自転車で歯医者へ連れていってもらったが、折れて無くなってしまった歯は転んだ時の衝撃で粉々になっていた。折れた歯を戻すことはできないので折れて無くなってしまった部分を元の形に固めてもらう事になった。見た目は前とは変わらなかったので、その時はてっきり自分の歯が戻ったのかと思っていた。しかし、その状態では、固めてもらった歯が取れてしまうため、キャラメルやチューイングキャンディーなどを食べることができない。また、ボールや人にぶつかるなど比較的軽い衝撃が加わった時にも取れてしまうことがあるので、細心の注意を払わなければならない。これらの事を気にして過ごすのは、小学生の私には難しく、何度も固めてもらった歯が取れてしまった。歯医者さんと相談して、見た目は若干悪くなるが、注意して過ごせるようになるまでは残った歯だけで生活することになった。前とは違って、折れた歯の断面がカバーされずに残り、本来、歯の内側にあるはずの神経がそのまま出ている状態なので、冷たい物を食べるとしみるし、固いものを噛むと痛みを感じることもある。そんな毎日を過ごすうちに、歯があるって幸せなんだと気付いた。おいしいものを食べて「おいしい」と感じられる。ほとんどの人はあたりまえだと思うかもしれないが、歯が無い人にとってはとてもうらやましい事なのかもしれない。私はこの事をきっかけに、自分の健康な歯をより一層大切にしようと思った。
今では、あの時私を診て下さった歯医者さんが、私のかかりつけ歯医者さんになっている。歯について分からない事や不安な事があれば相談に乗ってくれるので、とても心強い。
私はこれからもずっと笑顔で楽しく、幸せに生きていきたい。だから、毎日しっかり歯磨きをしたり、歯医者さんに定期検診に行ったりして、健康な歯を守っていこうと思う。
 

「健康への第一歩」
日野市立平山中学校
3年 籏野 真友香
 
 歯磨きは「健康への第一歩」だと私は考えている。この様に私が考える理由は、二つある。一つは皆が手軽に行うことができるものだからだ。そして、手軽だからこそ長く続けることができ、習慣付けることができるからだ。
当り前の様なことだが、健康を保つ為に習慣となっている手洗いやうがい、睡眠や歯磨きなどは手軽で簡単に行えるものが、ほとんどだろう。しかし、手軽で簡単だからこそ歯磨きは「健康への第一歩」だと私は考えた。
もう一つの理由は、感染症予防に効果的だといわれているからだ。
近ごろ世間では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行しているが、このコロナ禍で様々なメディアから感染症予防に歯磨きが効果的であると取り上げられている。その理由として、人の重要な粘膜の一つである口のケアに有効だからである。
要するに、口の中にある歯を磨くことによって口の中にある細菌の数を減らし、ウイルスが細胞につくことを妨げることができるといわれている。その為、歯磨きは感染症予防に効果的なのである。
これらの二つの理由から、歯磨きは「健康への第一歩」だと、私は考えた。
最後に私は、この作文を通し改めて歯磨きの必要性や大切さを考えることができた。確かに、歯磨きなんて面倒だと感じる人も少なからず居るだろう。しかし、その様に思っていても一度でも歯磨きの大切さやそれを行う意味を考えてほしい。
歯磨きは「健康への第一歩」なのだから。